2009年12月14日月曜日

あし【悪し】の意味

(形シク)
補足説明「あし」は絶対的な評価として、「わろし」は相対的な評価として用いる
(1)(道徳的?倫理的に)非難されるべきである。悪い。けしからぬ。
「よきにつけ―?しきにつけ」「―?しからず」「人よりは妹そも―?しき恋もなくあらましものを思はしめつつ/万葉 3737」

(2)(吉凶?禍福について)不吉だ。不運だ。
「例の所には、方―?しとて、とどまりぬ/蜻蛉(中)」

(3)(美的に)みにくい。醜悪だ。
「御声も惜しませ給はず、いとさま―?しきまで泣かせ給ふ/栄花(花山)」

(4)(技術的に)へただ。拙劣だ。
「中納言、―?しく探ればなき也と腹立ちて/竹取」

(5)(身分的?階層的に)卑しい。下賤(げせん)だ。
「冬はついたち、つごもりとて、―?しきもよきもさわぐめるものなれば/蜻蛉(上)」

(6)(品質的に)粗末だ。粗悪だ。
「下衆女のなり―?しきが子負ひたる/枕草子 122」

(7)(気分?心理状態について)不快だ。不機嫌だ。苦しい。
「おほやけの御気色―?しかりけり/伊勢 114」

(8)(自然的状況について)荒れている。険悪だ。
「外の海いといみじく―?しく浪高くて/更級」

(9)都合が悪い。具合が悪い。
「折―?しく」「ここには弓場なくて―?しかりぬべしとてかしこにののしる/蜻蛉(中)」

(10)(動詞の連用形の下に付いて)…するのが難しい。…しにくい。
「他国(ひとくに)はすみ―?しとそいふ/万葉 3748」
→わろし



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